全国高校ビブリオバトル東京都大会...竹田泉歩樹さんV、中村瑛太さん準V

ビブリオバトル都大会でチャンプ本を獲得した竹田さん(左)と準チャンプ本に選ばれた中村さん

 おすすめの本を紹介し、聴衆の投票で最も読みたくなった本を決める「高校生書評合戦(ビブリオバトル)東京都大会」(東京都教育委員会、文字・活字文化推進機構主催)が10月19日、文京区の都教職員研修センターで開かれた。

 

チャンプ本は「夜果つるところ」、準チャンプ本は「同姓同名」

 大会には115人が参加。予選、準決勝を勝ち進んだ6人によって決勝が行われ、都立国立高2年竹田泉歩樹(いぶき)さん(17)が紹介したミステリー・ロマン小説「夜果つるところ」(恩田陸著、集英社)が最多票を得て、チャンプ本を獲得した。

 

 準チャンプ本には、都立調布北高1年中村瑛太さん(16)が取り上げたミステリー小説「同姓同名」(下村敦史著、幻冬舎)が選ばれた。2人は2026年2月8日に港区のTAKANAWA GATEWAY CITYで開かれる「第12回全国高校ビブリオバトル」(JR東日本特別協力)に出場する。

 

 竹田さんは、中学2年のときに全国中学大会で優勝しており、「チャンプ本に選ばれ、純粋にすごくうれしい。高校でも(全国優勝を)狙いたい」と話した。中村さんも全国大会に向け、「できるだけのことをやって、本の良さを伝えたい」と意気込みを述べた。

 

 大会では、直木賞作家の道尾秀介さんが講演し、創作活動や作家生活について語った。台風被害のあった八丈島の都立八丈高の生徒は、来場が難しいため特例でオンライン参加した。

(2025年10月23日 10:00)
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