全国高校ビブリオバトル、石川大会は田口美愛さんV

本の魅力を熱く語る田口さん(8日、野々市市で)

 お薦めの本の魅力を語って競い合う「全国高校ビブリオバトル石川県大会」(石川県大会実行委員会主催、読売新聞社など後援)が11月8日、野々市市で開かれ、金沢高2年の田口美愛さん(17)が優勝した。田口さんは、来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。

 

「女の国会」がチャンプ本

 石川県大会には県内5校から10人が出場。5分間の発表と2分間の質疑応答で、選んだ本の魅力をアピールした。出場者と観客約40人が最も読みたいと感じた本に投票して優勝者を決めた。

 

 田口さんは今年の山本周五郎賞に選ばれた「女の国会」(新川帆立著、幻冬舎)を紹介した。女性国会議員の死の真相に、議員や秘書、記者の女性たちが迫るミステリーで、働く女性が受ける差別や困難が描かれている。田口さんは「様々な思惑が複雑に絡み合うミステリーで、男女関係なく共感できる」と強調し、予選と決勝を勝ち抜いた。

 

 田口さんは「小学生の頃に全国大会を観覧して、いつか出てみたいと思っていた。県代表として堂々と発表したい」と意気込んだ。

(2025年11月12日 13:00)
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