全国高校ビブリオバトル、高知大会は清水天馬さんV
お薦めの本を紹介し、書評を競い合う「全国高校ビブリオバトル2025」高知県大会(読売新聞社後援)が11月9日、高知市のオーテピア高知図書館で行われ、県立高知国際高校1年清水天馬(てんま)さん(15)が最優秀の「チャンプ本賞」に選ばれた。清水さんは県代表として来年2月の全国大会に出場する。
チャンプ本は「小説」
高知県大会には4校から12人が出場し、予選を経て4人が本戦に出場した。1人5分の持ち時間で本の内容や魅力を話し、来場者が読みたくなった本に投票した。
清水さんは、主人公の少年2人が読書に没頭し、小説の世界を探究していく野崎まどさんの「小説」を取り上げた。
小学2年の頃から小説を読み続けるという清水さんは来場者に向け、「あなたが本を読む理由は何ですか」と語りかけ、「大きな魅力はあらすじの中にはない。小説とは何か、読むことの意味は何か、という問いが読者に用意されている」と熱弁。「未来への不安や自己否定に苦しんでいる人たちに優しい光を与えてくれる」と締めくくった。
清水さんは「緊張したけど、この本に込めた思いを思い出すと自然と言葉が出てきた。本好きの人や思い悩んでいる若者らに届けたいという熱い気持ちで全国大会に臨む」と意気込んだ。
全国大会(JR東日本特別協力)は、来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる。
このほかの本戦出場者と紹介した本は次の通り。(敬称略)
▽植田倫(高知商業3年)「Aではない君と」
▽今城寛登(高知国際2年)「野火」
▽島村塑亜羅(山田2年)「どうせ世界は終わるけど」




