全国高校ビブリオバトル、滋賀大会は村尾紅美さん連覇
高校生がお気に入りの本を持ち寄って魅力を伝える「全国高校ビブリオバトル2025」の滋賀県大会(龍谷大学図書館主催、活字文化推進会議共催、読売新聞社など後援)が11月16日、大津市の龍谷大瀬田キャンパスで行われ、滋賀県立東大津高2年の村尾紅美さん(17)が昨年に続いて優勝した。
チャンプ本は「月収」
滋賀県内6校から9人が出場。5分の持ち時間で発表を行った後、出場者と観客ら約50人が最も読みたくなった本に投票し、最優秀賞の「チャンプ本」が決定した。
村尾さんは「月収」(原田ひ香著、中央公論新社)を取り上げた。4万円~300万円と月収が異なる20~60歳代の女性6人を描いた作品で、初めに「みなさん月収いくらですか?」と元気よく尋ねて観客を引きつけると、「違った働き方、月収の生活を疑似体験できる」とアピール。お金の知識を学べることや、6人の話が重なる構成などを紹介した。
村尾さんは来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる全国大会(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。中学生の頃から含めると全国大会は3回目といい、「全国では2回とも予選敗退だった。今年は決勝戦に出たい」と意欲を燃やしていた。



