ビブリオバトル徳島大会...中学は山本慎太郎さん、高校は田中捺貴さんV
中高生が好きな本の魅力をアピールして書評の技術を競う「徳島県中学生・高校生『書評合戦』」(徳島県教育委員会など主催、読売新聞社など後援)が11月16日、板野町の県立総合教育センターで開かれた。7人が出場した中学生の部では徳島市国府中2年山本慎太郎さん(14)が、11人が競った高校生の部では城ノ内中等教育学校5年田中捺貴さん(17)が、それぞれ優勝した。2人は来年の全国大会に出場する。
中学のチャンプ本は「あと少し、もう少し」
出場者は5分間で本の魅力を熱弁。質疑応答の後、観客らが最も読みたいと感じた本に投票した。
山本さんは、駅伝大会に挑戦する男子中学生の青春を描いた瀬尾まいこさんの小説「あと少し、もう少し」を取り上げた。「様々な性格や動機の選手が一丸となり全力を出し切る。僕たちの等身大の世界が言葉にされている本」と語った。
高校のチャンプ本は「今夜、世界からこの恋が消えても」
田中さんは、眠るとその日のことを忘れるヒロインと、彼女を支える男子高校生の恋愛をつづった一条岬さんの小説「今夜、世界からこの恋が消えても」を紹介。「『身近にある大切なもの』がテーマ。自分が周囲の人に何かできることがないか考えるようになった」と話した。
中学生の全国大会は来年3月22日、高校生は来年2月8日にいずれも東京都で開催される。



