ビブリオバトル大分大会...高校は波多野瑛斗さん、中学は竹島希さんV
中高生が本の魅力を紹介し合う「第10回中学校・第11回高校ビブリオバトル大分県大会」(大分県教育委員会など主催)が11月15日、大分市の大分県立図書館で開かれた。中学大会は県立大分豊府中2年、竹島希さん(14)、高校大会は県立大分西高1年、波多野瑛斗さん(16)がそれぞれ優勝し、全国大会への出場権を得た。
中学のチャンプ本は「踊りつかれて」
中学大会に19人、高校大会に38人が出場し、それぞれ予選と本選で競った。1人5分間で本を紹介し、質疑応答の後、聴衆が最も読みたくなった本に投票した。
竹島さんは第173回直木賞候補作「踊りつかれて」(塩田武士著、文芸春秋)を紹介した。本の帯に書かれた「誰かが死ななきゃ分かんないの?」という言葉にひかれて手に取ったといい、作品から文章を引用するなど工夫した。幼い頃から本好きで「言葉は大切なもので、自分が言われてどう思うかを考えながら使ってほしいという思いを伝えられた」と喜んだ。
高校のチャンプ本は「コーヒーが冷めないうちに」
波多野さんは、過去に戻れる喫茶店が舞台の小説「コーヒーが冷めないうちに」(川口俊和著、サンマーク出版)を選んだ。「もし1度だけ過去に戻れるとしたら、あなたは誰に会いに行きますか」という問いから発表を始め、今を大切にしてほしいと訴えた。普段はあまり本を読まないというが「誰かが本を手に取るきっかけになればうれしい」と笑顔を見せた。
第12回全国高校ビブリオバトル(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)は来年2月8日、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で、第9回全国中学ビブリオバトルは同3月22日、東京都千代田区のよみうり大手町ホールで開かれる。



