全国高校ビブリオバトル、岐阜大会は内田美波さんV

優勝した内田さん

 高校生がお薦めの本を紹介して競い合う「全国高校ビブリオバトル」の岐阜県大会(岐阜県主催、活字文化推進会議、読売新聞社、県教育委員会後援)が11月16日、岐阜市の県図書館で開かれ、岐阜総合学園2年の内田美波さんが優勝した。

 

「噂」がチャンプ本

 大会には22人が参加し、四つのグループに分かれて面白いと思った本を5分間で紹介。質疑応答も行った後、「どの本が一番読みたくなったか」を基準に各グループから1人を選出した。決勝は、選ばれた4人の発表を聞いた後、77人の観戦者が投票して優勝を決めた。

 

 内田さんが取り上げたのは、荻原浩さんの「噂(うわさ)」(新潮社)。内田さんは身ぶり手ぶりを用いつつ、「この1冊を読めば、ラスト4文字で大きな衝撃とちょっとした虚無感に襲われる」と語りかけ、多くの人の興味をそそった。

 

 内田さんは来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で行われる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。「身近な人に本の魅力を話して、どう思ったかという正直な声を大事にして臨みたい」と力を込めた。

 

 準優勝は「つめたいよるに」(江国香織著、理論社)を紹介した、可児工3年の熊崎未来也(みきや)さんだった。

(2025年11月20日 15:15)
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