全国高校ビブリオバトル、富山大会は谷内聖さんV
高校生がお薦めの本を紹介し合い、最も読みたくなった本を決める書評合戦「全国高校ビブリオバトル2025」の富山県大会(富山県高校図書館協議会主催、読売新聞社など後援)が11月15日、高岡市下関町の北陸読売会館で開催され、高岡高校2年の谷内聖(ひじり)さん(17)が紹介した「ざんねんな万葉集」(岡本梨奈著、飛鳥新社)がチャンプ本に輝いた。
「ざんねんな万葉集」を語る
冨山県内12校から17人のバトラー(発表者)が出場し、1人5分の持ち時間で本の魅力をスピーチ。予選を勝ち抜いた4人が本戦に臨み、チャンプ本が選ばれた。
谷内さんははじめに、「顔だけで選んだ男の中身がすごく残念だった」という内容の歌を読んで意味を解説、会場は笑いに包まれた。さらに「万葉集にはなぜ選ばれたのかというような突っ込みどころ満載の和歌が載っている。だめだめな人間らしさが魅力」とし、「たまには古典から笑いを摂取するのも新鮮」と締めくくった。
谷内さんは、来年2月8日にTAKANAWA GATEWAY CITY(東京都港区)で開かれる「第12回全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に出場する。谷内さんは「予選で勝ち抜き、決勝の舞台に立てるよう、話し方などをさらに磨きたい」と意気込んだ。



