全国高校ビブリオバトル、埼玉大会は吉田大起さんV
高校生がお薦めの本の魅力を語り、読みたくなった本を会場の投票で決める「彩の国高校生ビブリオバトル2025」(埼玉県教育委員会主催、読売新聞社など後援)が11月15日、彩の国すこやかプラザ(さいたま市浦和区)で開かれた。35人の参加者から「小説の小説」(似鳥鶏(にたどりけい)著、KADOKAWA)を紹介した埼玉県立和光国際高1年の吉田大起さん(15)が優勝した。
短編小説集「小説の小説」を語る
この作品は、名探偵が解決した殺人事件を、別人が異なった推理をして状況が二転三転していく「立体的な藪」や、他の小説からの引用のみで構成した「無小説」など短編小説が収録されている。
吉田さんは、本来の読み方と異なるふりがなを振った言葉や伏せ字の使用といった作品の特徴を力説し、「新感覚の読書体験になる」と訴えた。
吉田さんは来年2月8日に東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる全国大会に出場する。「全力で本の良さを伝える」と話した。
(2025年11月20日 15:30)



