全国高校ビブリオバトル、奈良大会は村上佳南さんV
高校生がお気に入りの本を紹介し、聴衆が最も読みたいと思う本を決める「第12回全国高校ビブリオバトル」奈良県大会(奈良県立図書情報館主催、活字文化推進会議共催、県教育委員会・読売新聞社後援)が11月24日、奈良市の県立図書情報館で開かれた。奈良学園高1年の村上佳南さん(16)が優勝した。
小説「猫を処方いたします。」紹介
7校の7人が出場し、1人5分間の持ち時間でおすすめの本について魅力を語った。聴衆から「どうして選んだのか」などの質問が相次ぎ、集まった約50人が投票。予選、決勝を経て「チャンプ本」を決めた。
村上さんは、石田祥さんの小説「猫を処方いたします。」(PHP文芸文庫)を紹介。「題名を見た瞬間に絶対面白いと思って衝動買いした」と振り返り、親しみやすい語り口と抑揚で、物語の舞台となった病院を取り巻く不思議や猫を受け取った患者の様子などを説明。「心癒やされながらミステリアスな部分に触れて楽しく読んでいただけたらと思う」と語った。
村上さんは、来年2月8日、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開かれる全国大会(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、JR東日本特別協力)に進出。「人前で練習を重ね、テンポを意識して頑張って伝えたい」と意欲を見せた。



