全国中学ビブリオバトル地方大会、沖縄でスタート...優勝者第1号は金城果那紗さん
沖縄県中学校ビブリオバトル2025(県学校図書館協議会主催、沖縄市教育委員会共催、県教育委員会など後援)が10月1日、沖縄市立図書館で開かれ、沖縄市立宮里中3年、金城果那紗(きんじょう・かなさ)さん(15)が取り上げたミステリー小説「すべてがFになる」(森博嗣著、講談社)がチャンプ本に輝いた。金城さんは、来年3月に予定されている第9回全国中学ビブリオバトルの出場権を獲得した。
沖縄県で全国大会の予選となる中学大会が開かれるのは初めて。県内各地から17人が参加し、3グループに分かれた予選各組の上位2人、計6人が決勝に進んだ。
金城さんは決勝の最後に登場した。自分を「理系」だと紹介したうえで、工学博士が書いたミステリーを「理系の筆者が書く、文系にも理系にも両方刺さる本です」と訴えた。「ワクワク感を持ってもらいたいので、(裏表紙に書いてある)あらすじを絶対に読まないで」と強調し、聴衆の関心をひきつけた。チャンプ本に選ばれ「この本の良さを知ってもらえて良かった」と喜んだ。
沖縄県中学校ビブリオバトル2025の出場者たち
来年1月までに18府県大会と2広域大会
全国中学ビブリオバトルの予選を兼ねた地方大会を開催する府県は徐々に増えてきた。今年度は沖縄、山形、岡山、佐賀の4県で新設され、2026年1月までに計18府県で実施される。このほか、広域大会が東京と京都で行われる。