八王子市片倉町の日本文化大学で2015年11月5日、読売新聞教育ネットワーク事務局の高野義雄企画委員が出前授業を行い、法学部3年生約200人を前に、就職活動に生かせる新聞の読み方や記者の仕事について語った。
学生にはあらかじめ、2日前の全国紙を読んでおくよう、大学を通して指導した。学生からは、「日韓首脳会談の記事を読み、戦後世代が大多数の日本で韓国側の主張が受け入れられるだろうかと考えた」「憲法9条に関する識者の意見に興味を持った」などの声が上がった。
高野企画委員は、「自分なりの問題意識を大切にして、問題の解決方法を考えることが、社会参加や企業の成長につながる」と指摘。就職希望の業種や業界に関する記事を切り抜くよう勧めたうえで、「継続的にスクラップすることで問題意識が深まり、見識が身に着く」と説明した。
授業後、岩野慶さん(21)は「情報量の多い新聞を、もっと効率的に読む方法を学ぶことができた」と感想を語った。小谷智基さん(21)は「社会人になっても、新聞を読んで社会についての理解を深めたい」と思ったという。
企画した村松伸治教授は「本学では1、2年生対象に新聞を活用した講義を行っており、教員にも参考になる授業だった」と語った。