タナカ校長の徒然日誌[3]その習慣、必要ですか?

[3]その習慣、必要ですか?

 

 「エスカレーターでは歩かないでください」「左右2列でご利用ください」

 JR東日本が東京駅で、エスカレーター歩行対策を試行している。

 習慣として根付いていることを変えることは並大抵なことではない。しかし、その習慣を検証し考え、時として見直すことが求められている気がする。NHKの「チコちゃんに叱られる!」がうけているのもそんな大衆の気持ちの現れではないだろうか。

 

 そんな中、教員は働きすぎだ、働き方を変えなければいけないと言われ、学校でも色々なことを見直す大がかりな作業が求められている。

 しかし学校ほど習慣に縛られている場所はない。それは、ほとんどの国民が自分の通った学校のイメージを見直すことを良しとしない意識があるように思う。

 例えば、運動会。練習に多くの時間を割き、明らかに学校本来の学習時間を奪っている。と考えれば、その是非を問い、行わないという選択もできるはずだ。にもかかわらず、「伝統は守るべきだ」「不易を守るのが教育だ」などの声に見直し作業は終わる。

 学校の働き方を変えるためには、習慣となっていることを見直す必要がある。それは、私たちが学校に対して持っている意識の改革なしにはできない。

 

 チコちゃんに叱られる前に、身の回りにある「あたりまえ」に目を向け、考えていける年となることを望む。

 

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田中孝宏 小学校長

1960年千葉県船橋市生まれ。83年4月、小学校教諭に。2011年から現職。「ブラタモリ」にならって「ぶらタナカ」を続けている。職場の仲間や友人を誘って東京近郊の歴史ある地域を歩く。「人々はなぜ、この場所に住むようになったのだろう」と考えると、興味は尽きない。

 

(2019年1月23日 13:00)
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