海外で学ぶ・リレーエッセー[58]ペパーダイン大学 青い空の下で得た自信

課外活動で友人と(写真左)

渋谷教育学園幕張高(千葉県)卒、米ペパーダイン大学2年(19年10月時点)

山川 爽友 さん

Yamakawa Sawatomo

 午前8時から始まる授業に間に合うようにバタバタしながら寮を飛び出すと、そこには朝の日光を映す真っ青な太平洋と快晴な空が広がる。そんな景色を横目にしながら、水筒を片手に早足でペタペタとサンダルを鳴らしながら友達と授業に向かう。こうして僕の1日が始まる。

 

 太平洋を一望できる高台に位置するペパーダイン大学は、ロサンゼルス郊外のマリブ市の広大な土地にあるクリスチャン大学。全校生徒数は約8,000人と中規模で、クリスチャン大学であるが故に、学生の大半はキリスト教徒だが、世界各国から生徒が集う国際色豊かな大学である。

 

 幼少期を海外で過ごした経験から人種差別問題や「帰国子女」としてのアイデンティティについて興味や疑問を抱き、人種のサラダボウルとも呼ばれる米国の大学を目指した。そして、11歳の時に親に内緒でFacebookアカウントを開設してからずっと興味を持っていたソーシャルメディア(SNS)について学べるコースに惹(ひ)かれた。そして、キャンパスがたびたび映画やドラマの撮影現場になっており、芸能人やインフルエンサーが在籍していることからペパーダイン大学に進学を決めた。

 

 2年目に突入した僕は今、ジャーナリズムと国際学(異文化コミュニケーション)の2つの学位取得を目指している。

 

 ジャーナリズムの授業ではYouTuberとして活動している生徒らと一緒に、ハリウッド映画制作に携わった教授から教わるため、常に専門用語が飛び交う。国際学も、異文化を理解するための初めのステップとして第3言語を学ぶ必要がある。ただ、その代わりにサポートも手厚いため、早朝の授業も苦に思わない。

 

 授業はもちろんだが、課外活動でも最新の施設を利用できる。所属している(学生主体のメディア組織)Pepperdine Graphic Mediaでは、アスリートにインタビューをして記事を書いたり、マリブ市全土に放送されるニュース番組の制作やアシスタントをしたりするなど、メディア業界で学ぶスキルを身につけることができる。初心者の私でも、教授や先輩方のメンターシップがあるおかげで、失敗を恐れずにチャレンジすることができる。

 

 夕方に授業が終わり、寮に戻る時間帯のピンク色の綿菓子のような空模様。それを見るたびに私はペパーダインで良かったと強く感じる。景色や立地はもちろんだが、ナイーブだった自分に自信をつけてくれたペパーダインの人々が何よりも僕は大好きだ。ペパーダインの温かいコミュニティが僕を救ってくれたように、僕は将来メディアを使って、社会的規範やルールに縛られている人々の声を発信していける仕事に就きたい。

海の見える校舎で友人と=いずれも本人提供

ペパーダイン大学

1937年創立のキリスト教系名門私立大学。カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のマリブの高台にメイン・キャンパスがある。

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海外留学を目指す高校生に進学支援を行っているNPO法人「留学フェローシップ」のメンバーが、海外のキャンパスライフをリレー連載します。留学フェローシップの詳細は>>ウェブサイトへ。

(2019年11月25日 09:40)
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