親子de新聞 家庭内でも「時間割」

 学校には必ず時間割がありますよね。では、皆さんのご家庭ではどうでしょう。

 

 1日は24時間あるので、すべてを時間割のように区切って過ごすのは無理だと思いますが、平日であれば、「朝食時」、学校から帰宅後の「夕食前」、そして「寝る前」の三つの時間を有効に使いたいですね。

 

 まずは朝食時。朝は親から話しかける話題に新聞を活用したいですね。朝は忙しくいろいろと制約もあるので、ピンポイントで大切な記事の「見出し」を使いましょう。「この見出しの漢字、読めるかな?」「この写真、すごいけど何だろうね」

 

 こうした投げかけを通じて、子どもたちは知らない言葉や漢字を覚え、時事問題にまで話を広げれば、社会情勢にも敏感になれます。

 

 夕食前は、宿題、復習、音読などを組み込むといいですね。我が家では「学年×15分」を最大学習時間と設定しました。

 

 寝る前は「読書習慣」。図鑑を用意しておくと長続きします。こうやって、子どもたちは1日の時間の使い方を自分で考えるようになっていきます。そして、ぐっすり眠った翌朝は再び新聞を使った家庭学習からスタート。やっぱり新聞って、いいよね!

(2020年5月6日 読売新聞朝刊より)

 

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酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2020年5月 6日 12:00)
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