ピーチ酒井の 新聞読んでる親になろう 新聞は毎朝届く「教材」です

新聞は毎朝届く「教材」です

 賢い子どもに育てるためにはどういうポイントがあるのしょうか。全国で講演活動を続けていると、ずばり、そういう質問をご家庭の皆さんからよく聞かれます。いろいろありますが、やはりポイントは「家庭学習」なんです。

 

 当たり前ですが、家庭でとてもよく勉強する子と、全く勉強をしないという子どもでは、学力の格差は非常に大きいことがわかっています。この状態、格差をどう解消すればいいのか。それはもう、家庭学習の習慣付けを地道にしていくしかありません。そのためにはご家庭の協力は不可欠ですね。

 

 とにかく基礎学力の定着は家庭学習が原則。それも反復、復習学習をしっかり行うことです。漢字、計算、そういうことの習慣付けが大事です。しかし、何も学校の課題だけこなせばいいわけではありません。そこで大切なのが「新聞」。毎日、毎朝届く新聞が役に立つんです。

 

 新聞紙面を見ながら親子で会話をすることをはじめてみてください。興味のある記事をみつけていっしょに読む。そして親子で対話する。こうしたコミュニケーション能力の育成は、これからの子どもたちにとって不可欠です。こうしたスキルを磨くことで、授業での発表力アップにも直結していきます。

 

 例えば、我が家ではこんなことがありました。中学校でテニス部に所属していた息子が、錦織選手の「男子シングルス決勝」の記事を見て、「なんでシングルじゃなくて、シングルスなの?」と聞いてきました。「えっ!」と声を上げてしまいましたが、私も知りませんでした。そこでさっそく親子で調べてみると、これって競技名の複数形なんですね。2人組でやる「ダブルス」もそう。新聞は知らないことを気付かせてくれる、そんなこともあるんです。

 

 子どもたちの能力をはぐくむ上で、新聞は非常にいい「教材」なんです。学校での授業の復習、予習、読書、そして日々の新聞に目を通すことを習慣付ける。とにかく反復です。これをぜひ各ご家庭で実践してみてください。

 

 学力アップに、新聞が効くんです!

 

新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!

酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2020年4月21日 09:37)
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