WS編集部より(22)応援する親でありたい...けれど

「読売ワークシート通信」のメールマガジンから、記者コラムの一部を紹介します。

 

応援する親でありたい...けれど


2021年11月24日

 

 先日、とあるミュージカルを鑑賞しました。舞台は田舎の商店街にある小さな洋食店。近くに大型ショッピングセンターができることになり、商店街の大ピンチ・・・というストーリーなのですが、この洋食店を営む夫婦がなんともすてきなのです。夫婦には3人の娘がいるのですが、漫画家を目指す22歳の次女、韓国にダンス留学したいという高校生の三女を、夫婦は「好きなことをやったらいい」とおおらかに見守っています。長女は最近保育士の仕事をやめて店を手伝っているのですが、彼女に「店を継いでほしい」という訳でもなく、店の今後についても「なるようになるさ」とひょうひょうとしています。


 実はこのミュージカルに、我が家の中学2年の娘が出演していました。学校の期末試験前の1週間が、舞台直前の集中稽古期間ともろにかぶっており、2学期が始まった時から「期末試験前は時間ないから、計画的に勉強しないとね」と言い聞かせていました。しかし、稽古を頑張り、わずかな自由時間はスマホで息抜きばかりしている娘にヤキモキしっぱなしでした。


 でも仮に、学業に差し障るからとミュージカルへの出演を禁止したとしても、空いた時間で娘が勉強するとは到底思えません。逆に生きがいを失い、すべてに無気力になってしまいそうです。


 洋食店の夫婦のように、娘のやりたいことを応援する親でありたいと改めて思いました。とはいえ、やっぱりもう少し勉強もしてほしいけれど・・・。期末試験の結果や2学期の成績を見て、自分で気付いてもらうしかないのかなと考えています。(森)


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(2021年12月 3日 16:10)
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