WS編集部より(8)コロナ禍の副産物

「読売ワークシート通信」のメールマガジンから、記者コラムの一部を紹介します。

 

コロナ禍の副産物


2020年11月4日

 

 運動会シーズン真っ盛り。今年はコロナ禍により時期や形を変えて、学年別にそれぞれ1時間程度行う学校が多いようです。

 

 息子の小学校でも今週末に、学年別でダンスと徒競走だけを発表する「体育発表会」が行われます。

 

 実は息子、昨年の運動会でリレーの選手に選ばれていたのに、直前に捻挫し、出場がかないませんでした。「今年こそは」と雪辱を期していたのに、リレーのない運動会。親としても残念な気持ちです。

 

 ところが、既に運動会を終えた別の学校のママ友たちの間では、今年の短縮型の運動会が「楽で良かった。毎年これでいい」という声も聞かれ、意外に好評なのです。

 

 確かに我が家も、夫が場所取りをしてくれないので、毎年私が一人で早起きしてお弁当を作り、場所取りもしています。その上、日焼け防止に気を遣いながら、1日中校庭に座っている運動会は、結構大変な面もあります。

 

 小学校の教員をしているママ友によると、主役の子どもたちや指導する先生方にとっても、連日の運動会の練習は負担が大きいとのこと。「特に低学年は、コロナでなくても今年のスタイルの方がいい」といいます。

 

 今年、コロナ禍で私たちは様々な変化を余儀なくされました。その中で意外に良かった「副産物」が、運動会に限らず、いろいろあったのではないでしょうか。コロナが落ち着いたら、全てを元に戻すのではなく、良かった点は残していけるといいなと思っています。(森) 

 


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(2020年11月13日 09:50)
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