環境に配慮した家づくり(住友不動産)~読売SDGs新聞から

SDGs@スクール チャレンジ校に配布している読売SDGs新聞2022年7月号から一部の記事を紹介します。チャレンジ校のお申し込みはこちらから。


 ビルや家、土地といった動かない財産である不動産をあつかう会社、住友不動産は、行動指針に「環境の保全」を掲げ、住宅の省エネルギー性能の向上に力を入れています。地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が実質ゼロになる「脱炭素社会」を推進しています。

住友不動産

 400年以上の歴史を持つ住友グループのうちの1社で、1949年に設立されました。省エネ性能が高く水の使用量も少なくてすむオフィスビルを建てて貸し出したり、古くなった家を建て替えずに長く住めるように工事をする「新築そっくりさん」事業を行ったりしています。この事業で生まれ変わった家は15万棟を超えました(2022年1月末時点)。

環境に配慮した家づくり

 同社がつくる省エネ住宅は、熱を伝わりにくくして、夏は涼しく冬は暖かい室内空間を実現しました。冷暖房などに使うエネルギーを減らすとともに、使う分は太陽光発電などで自ら作り出します。家全体のエネルギーはプラスマイナスでゼロになり、環境にやさしいつくりとなっています。

 

 不動産をあつかう会社には、SDGsの目標を達成するために、人が住みやすく自然を壊さないまちづくりを行ったり、家や建物をつくるときは環境に気を配った材料を使ったりする責任があります。材料となる木を伐採した場合は、代わりに新しい木を育てるための植林活動が必要です。 

 

 住友不動産は2022年5月、静岡県裾野市に所有している森林を伐採してもその機能が守られるよう、裾野市役所と協力して、植林活動や子ども向けイベントに力を入れていくことも決めました。今後、伐採や植林の計画を立て、絶滅が心配されている植物の生育状況を調べた後に、実際に木を伐採して家などの材料として活用することにしています。

森林の機能

 地面などで雨水をたくわえる水源となっており、土砂災害を防ぐ役割もあります。二酸化炭素の吸収源で、多様な生物のすみかにもなっています。人が暮らす地域に近い森林は、そうした機能を保つために、間伐や下刈りといった人の手を加える必要があります。

 

(2022年8月22日 11:10)
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