2030 SDGsチャレンジ

くらしにSDGs

環境にやさしい家 考えよう(住友不動産)~読売SDGs新聞から

「環境にやさしい家」について考えた出前授業

SDGs@スクール チャレンジ校に配布している読売SDGs新聞2022年11月号」から一部の記事を紹介します。チャレンジ校のお申し込みはこちらから。


 

 一戸建てやマンションなど、「家」の形はさまざまです。みなさんの家を暮らしやすく、地球にも優しいものにしようという取り組みが進められています。

【住友不動産】

400年以上の歴史を持つ住友グループの1社で、1949年に設立された不動産会社です。省エネ性能が高く地震や災害にも強いオフィスビルを建てて貸したり、古くなった家を建て替えずに長く住めるように工事をする「新築そっくりさん」事業などを行ったりしてしています。

 

家を直し、長く住む

 古い建物を壊して、新しく建て替えれば、気持ちよく住めるでしょう。でも、建物を壊せば、たくさんの「廃棄物(ごみ)」が出ます。住友不動産は、ビルやマンション、戸建て住宅などの「不動産」を扱う会社です。「家」を通して、環境に優しい暮らしを考えてもらおうという出前授業が、東京都江戸川区立鹿骨東小学校で行われました。

 

 「この家は、できてから30年たっています」。スクリーンに映し出されたのは真新しい家の写真です。講師を務めた同社ESG推進室長の住友律夫さんの言葉に、5年生の子どもたちは目を見はりました。同社が進める「新築そっくりさん」は、リフォーム工事で、古い家を新しい家(新築)のように生まれ変わらせる取り組みです。


 「新築そっくりさん」は、1995年の「阪神・淡路大震災」をきっかけに生まれました。大きな地震に備えるために、今ある建物を壊して建て替えると、たくさんのお金がかかる上、ごみも出ます。今ある建物を活用して災害に強い家を作るためにも、リフォームが注目されているのです。


 授業を受けた子どもたちは、4年生の時に、江戸川区環境部清掃課ごみ減量係の人の出前授業を受けて、「埋め立て処分場を長く使うため、ごみを減らさなければならない」と学びました。自分たちでもできることを始めようと、ガラスや機械などを送る時に箱に入れる「緩衝材」の回収を呼び掛けています。授業の前には、環境のことも考えながら、それぞれが「住みたい家」の絵を描きました。

 


 「建て替えと比べて、廃棄物は70%、CO2(二酸化炭素)も47%減らせます」。住友さんに続いて授業を担当した池大樹さんは、クイズ形式でわかりやすく、リフォームの大切さについて説明しました。「新しく作るだけじゃなくて、環境のことも考えることが大切だとわかった」。ある女の子は、授業後に真剣な表情で話しました。女の子が「住みたい家」は、「緑がたくさんあって、CO2を吸収できる家」です。SDGsの目標達成の期限である2030年を超え、子どもたちはさらに先を見すえています。
  

 

リフォーム

古くなった建物を工事して、新築の状態に近づけること。防災対策や、冬場に熱を逃がさないようにして省エネ化するなど、機能を高める工事もあります。

 

(2022年12月14日 14:19)
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