「投書してみよう」 月刊ワークシート vol.19

10月2日読売新聞朝刊掲載「投書してみよう」の解説ページです。「新聞@スクール 月刊ワークシート」は毎月初旬に連載中!


【質問】(5)新聞から気になった投書を選び、あなたの感想を200字程度で書きましょう。


次の会話を参考に、取り組んでみましょう。

 

9月20日からラグビーのワールドカップが始まりましたね。9月15日の「気流面」に「ラグビーW杯に言いたい」というテーマでの投書が載っていました。テーマごとの投書というものもあるんだな。

「チームプレーの精神 大切」(無職66歳・金沢市)

「息子の人生の支えに」(主婦70歳・茨城県)

「熊谷での成功祈る」(パート71歳・埼玉県)

「日本開催に勇気もらう」(アルバイト46歳・群馬県)

「ケガなく全力で」(主婦63歳・東京都)

「日本代表のすごさ 見て」(中学生14歳・東京都)

「ファン増やそう」(公務員42歳・兵庫県)

 

ラグビーのワールドカップの開催をどう思っているのか、いろんな人の考えが分かっておもしろいです。自分の意見も出したくなっちゃいました。ラグビーって好きだな!

 

いろいろな人の意見を知ることができるのは楽しいですよね。ところで、10月1日から消費税が上がりましたね。10月13日「オピニオン」のコーナーは「消費増税」がテーマです。「増税をめぐる感想や生活の変化、将来の税率への意見もどうぞ」と、案内がありましたよ。

 

アットス君も、いろいろ考えていることがあるんじゃないの?投稿してみたらどうですか?

 

考えていること・・・いっぱいあるよ。おこづかいの大問題だもの!

 

そうそう、新聞の場合、読者は、「気流面」のほかにもいろんなところに、自分の意見や考えを投稿できるんですね。

 

そうですね。読売新聞をみてみましょう。テレビやラジオに関することは、「放送塔」というコーナーで、番組等についての感想・意見を投稿できます。生活面には「ぷらざ」というコーナーがあります。

 

自分の考えを整理して200字程度の文章に書いてみることは、とてもいいことだと思います。自分の頭の中にあることを書いて整理するのは、大事なことです。新聞を読んで、スクラップ記事の感想をまとめたり、今回のように、投書の内容に対する自分の意見を書いたりすることを続けていくと、知らず知らずのうちに、力がついていきますよ。

 

「継続は力なり」。

 


【質問】(6)新聞社に投書をしてみよう。


読売新聞東京本社「気流」係tousho@yomiuri.comの担当者が答えます。

 

投書ってどんな内容でもいいのですか?どんなニュースをとりあげたらいいのか、よくわかりません。

 

担当 個人的な体験など、テーマはなんでも構いません。みなさんの「伝えたい」という強い思いを大切にしています。

 

世の中に言いたいことがあるなら、ツイッターとかインスタでよくないですか?

 

担当 新聞はSNSでつながる人々とは違う年齢や立場の人も読んでいます。そういった人々に自分の考えや体験を伝えるチャンスです。「若者の意見が分かってうれしい」など、読者からの反響も多いですよ。

 

投書って、読者と記者、読者と読者とをつなぐもので、魅力的なんですよ。読売新聞には、「外国人材@日本」というコーナーがあり、気流面に投稿してくれた外国人に記者が会いに行き、日本での暮らしぶりを聞くコーナーもあるんです。外国人から見た日本を知る良い機会になります。

 

投書って、読者を大事にしているって感じがします。でも、実際に掲載されるのは難しそうですね。

 

担当 若者のコーナー「U-25」などもありますよ!

 

どのような内容があるのか、9月の「U-25」投書を参考にしてみましょう。

「ハキハキした接客に憬れ」(中学生14歳・東京都)2019.9.3

「自分らしく生きたい」(中学生14歳・千葉県)2019.9.3

「木のストロー使おう」(小学生11歳・兵庫県)2019.9.3

「和太鼓部 成長を実感」(中学生15歳・横浜市)2019.9.3

「指導で暴力 決して許されない」(小学生12歳・茨城県)2019.9.10

「バレー絆が大切」(中学生14歳・東京都)2019.9.10

「歴史を学ぶ理由」(小学生11歳・奈良市)2019.9.10

「勉強一見無駄でも」(大学生19歳・千葉県)2019.9.10

「泣けるほど熱中できる人に」(中学生14歳・東京都)2019.9.17

「ダンス 自分を表現」(中学生14歳・さいたま市)2019.9.17

「セミ、待ってろよ!」(小学生10歳・堺市)2019.9.17

「おじいちゃん またね」(小学生8歳・岐阜県)2019.9.17

 

なるほど、なるほど。いつも思っていることや、「?」「!」と思ったことを書けばいいんだ。

 

「〇月の気流賞」というものもあります。その月の投書から選ばれるのですよ。「8月の気流賞」(2019.9.4)は、8月8日に掲載された「4年後の初投票に向け」(中学生14歳・横浜市)が選ばれています。

 

自分の名前や年齢も、住んでいる場所も掲載されるのが、ツイッターなどと違う点かな。自分の意見に責任を持つ、ということなんだ!!

 

そのとおりです。とても大事なことに気づいてくれました。自分の意見や書いた内容には、責任をもつということです。

 

ところで、東京都の武蔵村山市立第三中学校の校長室前の廊下の掲示板に「投書コーナー」があり、各紙に掲載された生徒の皆さんからの投書が、いくつも掲示されていました。担当している先生は、「情報をキャッチする力が伸びています」と嬉しそうに話してくださいました。そして、「情報をつかむ、自分で考える、自分の考えを整理して伝える、この流れが重要なんですよね」ともおしゃっていました。

 

2年生のときから取り組んできた現3年生は、国語の授業で、「出生前診断」を扱った「社説」を比較読みし、視点を明確にしながら議論を展開していました。「投書」で鍛えた考える力で、今、話題になっている社会の問題に向き合いながら、とても難しい、正解のない問題に、教室は白熱していました。

 

アットス君もチャレンジ!チャレンジ!

 

でも、文章を書くのは苦手なんです。260~330字ほどといっても・・・。

 

担当 文章を書くのが苦手なら、写真やイラストもお待ちしています。

 

写真やイラストは郵送にするそうですよ。いろいろなやり方で新聞に載るなんて、うれしいことですね。それにプレゼントがあるのですよね。

 

担当 図書カードです。

 

ほしかった漫画の単行本が買える!!

 

アットス君、すっかりモチベーションが上がっていますね。

 

担当 参考書も買いましょう。

 

はーい。必要なら・・・・。

 

詳しくは、読売新聞社の「気流」の「投稿受付」までお問い合せくださいね。若い皆さんの声を待っています。

 

【参考記事】

■気流(2019年9月3日 読売・朝刊)

■気流(2019年9月10日 読売・朝刊)

■気流「ラグビーW杯に言いたい」(2019年9月15日 読売・朝刊)

■ぷらざ「認知症の父と思い出作り」(2019年9月19日 読売・朝刊)

■放送塔「マグネシウム多く取りたい」(2019年9月19日 読売・朝刊)

■気流(2019年9月17日 読売・朝刊)

■外国人材@日本「キャッシュレスもっと普及」(2019年9月22日 読売・朝刊)

 

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(2019年10月 1日 16:30)
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