「街おこしでつくる未来」 月刊ワークシート vol.21

12月4日読売新聞朝刊掲載「街おこしでつくる未来」の解説ページです。「新聞@スクール 月刊ワークシート」は毎月初旬に連載中!


【質問】(4)あなたが知っている街おこしの取り組みとその良さを紹介しましょう。

【質問】(5)あなたが住む街の良さを見つけてみましょう。また、多くの人に伝えるためのアイディアを考えましょう。


読売新聞の地域版には、「地域力」という企画があります。今回は、新聞大好きなアットス君と、読売新聞の記事データベースを使って、「街おこし」を考えてみましょう。

 

「地域力」の記事は、毎日発見があり、いつも面白いなあと思って読んでいます。

 

この企画は、あらためて地域の力を感じさせてくれますね。「へぇ~、ユニークな取り組み」と思う記事がたくさんあります。

 

アットス君は、今までの記事の中で、どれが印象に残っている?

 

食いしん坊だから、グルメ関係で・・・山梨県富士吉田市の「吉田のうどん 高校生継承」という記事(2019年3月7日 読売・朝刊 都民)。

 

食べに行ったことがあります。硬くてコシの強い麺に、ゆでたキャベツと甘辛く味付けをした桜肉(馬肉)が添えられていて、凝った料理ではないけれど、素朴な味でおいしかった。普通の民家をお店にしていて、家族で経営している感じだったなあ。調理場もよく見えたし、そこで若い奥さんが赤ちゃんを背負ってうどんの盛り付けをしていたのを覚えています。とってもいい感じでした。

 

私も、富士吉田市出身の友人が教えてくれて、初めて食べました。行列に並んで長時間待たされたので、お腹はペコペコでしたね。人気なんです。作り方はいたってシンプル。しかし、おいしい!これには秘密があるぞ、と思って調べてみると・・・

 

昭和の初めに、この地域は織物業が盛んだったようです。機織りをする女性が昼食の準備で手をとめなくていいように、男性たちがうどんを作るようになったんだって。

 

でも、これまで地域外での知名度は高くなく、観光客にはあまり知られていなかった。地元で愛される味なのに・・・もったいない。

 

そこで、立ち上がったのが高校生。ウェブサイトで紹介したり、「うどん部」を発足させて活動したり。そのおかげで知名度がアップ。フリーペーパー「うどんなび」を制作して、コンビニや道の駅で配布したんだって。

 

そうなんです。「PRのおかげで店に来る観光客が増えた」と感謝されているのです。でも、もう一つ課題があった。「後継者がいない!」

 

そこで部員たちは、市内のスーパーの飲食店スペースで日曜日限定のお店を出した。「自分たちが継承しなければ、吉田のうどん文化が廃れてしまう」というわけです。

 

記事によると「うどんは食べられる地域によって特徴が異なり、地域活性化に活かす取り組みが全国各地で行われている」ようです。若い人たちが、自分の住む地域を愛し、活性化するために試行錯誤している取り組みは、おおいに応援したいと思いますし、元気づけられますね。

 

その他に・・・文化的なもので。正岡子規ら多くの俳人を生んだ松山市の「五・七・五に懸ける青春」という記事がありました(2019年3月28日 読売・朝刊 都民)。

 

松山市は、毎年8月に「俳句甲子園」を開いているんですよね。「文学」を地域の資源とした街づくりも盛んなのです。

 

松山市は司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の舞台で有名。ミュージアムもあるそうです。ファンは、行きたいと思うはず。

 

他には、北九州市は森鷗外や林芙美子のゆかりの地だったり、小田原市は北原白秋の自宅があったり、それぞれ関連行事を企画して街を元気にしているそうですよ。

 

ところで、アットス君、国産ジーンズ発祥の地を知っている?

 

知ってますよ!岡山県の倉敷市でしょう。ここはジーンズで街おこしをしているんですよね(2019年5月16日 読売・朝刊 都民)。

 

よく知っていたね。デニム生地の生産量が多いところです。それを魅力にして、「ジーンズストリート」と呼ばれる人気の観光地もあるんですって。

 

そうそう、NHK朝の連続テレビ小説のロケ地になったのをきっかけに、人気が出ている地域もありますよ。食いしん坊のアットス君はチェック済みだと思うけれど、「半分、青い。」の五平餅ね(2019年9月5日 読売・朝刊 都民)。

 

五平餅は一度、食べてみいんだなあ。すっごくおいしそうなんだもの。

 

芸術の分野の記事もよく読むんだけれど、「地域力 アートで向上」という記事もありました(2019年5月11日 読売・朝刊 大阪)。有名なのが、3年に一度開かれる芸術祭「トリエンナーレ」。「アート瀬戸内」として知られるようになって、他の年も人々が訪れるようになっているのだそうです。

 

さすがアットス君。このような記事も読んでいたのですね。瀬戸内の島々を舞台に、アーティストたちが、島に暮らしている人にはわからない島々の魅力を発見するという内容の記事でしたね。

 

注目したいのは、こうした地域の取り組みによって、その土地に訪れる人が増えること。そして、住んでいる人たちが、地域を誇りに思うことだと思います。イベントの時だけに終わらず、継続していくことが大事と、今回のワークシートの記事にもありましたね。

 

「『食と農』の人材で地域創生」という解説記事(2019年8月31日 読売・朝刊 解説)も興味深いですよ。農業の力を地域活性化に結び付けた取り組みについて、記事では「良質で安全な農産物を消費者に魅力ある形で届けていくことが、地域活性化に結びつく」とあります。こういう街おこしもあるんですね。

 

街おこしでもう一つ。身近なものに「ご当地キャラ」があって、どれも親しみがあるから取り入れやすいんじゃないかな。じゅんこ先生のお気に入りはどれですか?。

 

好きとか嫌いというのではなく・・・・今回の記事に登場している「ふなっしー」。「ブームに乗ってキャラを作ったものの、倉庫で眠らせるようなことはダメ。街おこしで大切なのは、アイデアと情熱。そして続けること」というメッセージには、説得力がありますね。さすが!梨の妖精!

 

キャラクターグッズのお土産をいただくと嬉しいですね。そこに行きたくなります。ご当地キャラには力がある

 

そこで、ネット検索をしてみたら、発見しましたよ!「ゆるキャラグランプリ2019ランキング」(ゆるキャラグランプリ公式サイト)。ご当地ランキングによると、1位は「アルクマ」(長野県PRキャラクター)だそうです。どんなキャラクターなのか、調べて見てね。

 

今回いろいろ見てきた街おこしの取り組みは、みんなの未来につながっていくんですね。さあ、あなたの地域の魅力を発見しましょう。若い力で街おこし!

 

【参考記事】最近の「地域力」の記事を紹介します(掲載日はいずれも都民版)

■《ときがわ町》音楽家ら移住 町活性化(2019年9月12日 読売・朝刊)

■《日南町》オオサンショウウオ守る(2019年9月19日 読売・朝刊)

■《能登町》漁師のゲーム 人気全国に(2019年9月26日 読売・朝刊)

■《白石町》白石和紙伝承 中学で授業(2019年10月3日 読売・朝刊)

■《日向市》サ-フィンの街 移住PR(2019年10月10日 読売・朝刊)

■《小田原市》北条氏「復権」城の魅力発掘(2019年10月17日 読売・朝刊)

■《平田村》道の駅 ハバネロ商品人気(2019年10月24日 読売・朝刊)

■《富良野市》演技する喜びと出会い(2019年10月31日 読売・朝刊)

■《日高村》オムライスに特産トマト(2019年11月7日 読売・朝刊)

■《調布市》鬼太郎 街を盛り上げ(2019年11月14日 読売・朝刊)

■《新庄市》日めくりクーポンで誘客(2019年2日 読売・朝刊)

■《瀬戸市》空き店舗 滞在型施設に(2019年28日 読売・朝刊)

 

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(2019年12月 3日 16:30)
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