2月5日読売新聞朝刊掲載「知ってる?障害者のサイン」の解説ページです。「新聞@スクール 月刊ワークシート」は毎月初旬に連載中!
【質問】(4)障害などを示すサインやマークには、どのような思いが込められていると思いますか。あなたの考えを書きましょう。
【質問】(5)記事にあるもの以外に、どのようなサインやマークがあるか、調べてみましょう。
2020年1月14日の読売新聞朝刊に、「『手助けします』このマーク」という記事がありましたね。アットス君、読みましたか?1月22日配信の読売ワークシート通信にも、取り上げました。
「自分から助けてくださいとは言いづらい」「困っている人を見かけても、反応が怖くて力になれない」・・・。それなら支援する側が、「力になります」と意思表示をするマークがあれば、何かが変わるのではないか、という発想から生まれた取り組みの記事ですね。
日本福祉大学(愛知県)に在学している酒井晃太さんが、高校3年生のときに、「サポートハートマーク」を作りました。きっかけは、酒井さん自身に発達障害があったことでした。しんどいと思ったときに、なかなか周囲に助けを求められなかったという体験から生まれたそうです。
このサポートハートマークのキーホルダーには、「お手伝いが必要ですか?」「声をかけてください」という言葉が書いてあります。
求める側が声をかけやすくするための工夫ですね。はじめは150円で販売していたのだけれど、無償にしたんですって。アットス君、なぜだか分かりますか?。
150円で売っていると、お小遣いがないと買えないから。みんなにプレゼント(無料配布かな)すればいいんじゃないの。
アットス君の考えのとおりです。多くの人に知ってもらうためには、無償にする方がいい、と考えて、賛同者から資金を募るクラウドファンティングを開始したそうですよ。そうしたら、なんと、目標にしていた52万円を上回る金額が集まった!みんなの思いが伝わってくるような出来事ですね。
この記事には、「障害者に関するマークの認知度」のグラフもありました。整理してみると、こんな感じです。
「車いすマーク」(認知度97.0%)
「身体障害者マーク」(64.9%)
「盲人のための国際シンボルマーク」(51.9%)
「耳マーク」(12.0%)
「ヘルプマーク」(9.5%)
「白杖SOSシグナル普及啓発シンボルマーク」(4.0%)
知られていないマークがたくさんある! 驚いちゃった!「持っているだけでは声はかけてもらえない」という現状なんだなあ。サポートハートマークも同じで、知ってもらわなければ役に立たないですね
そのとおり! サポートハートマークは、無理のない範囲で支援するということを大事にしていて、自分に余裕がない時は、マークは外すそうです。
本当は、言葉でやりとりができることが理想だけれど、マークを付けることの意味はとても大きいと思うなあ。
電車には、「おなかに赤ちゃんがいます」のマークを付けている方も乗っていますね。何回か、席を譲ったことがありますが、笑顔でお礼を言われると、こちらも嬉しくなる・・・「支え合い」ってこういうことですよね。
子育て中のお母さんたちが笑顔になる取り組みでは、「泣いてもいいよ!」ステッカーもありましたね。
2019年6月18日付読売新聞都民版に記事が掲載されていましたね。「赤ちゃんが泣いても気にしないで大丈夫」というメッセージです。赤ちゃんが泣き出して困っているお母さんを見ることもよくありますよね。
子育てを助ける、大きな応援ですね。2019年6月26日配信の読売ワークシート通信に、取り上げられていました!
よく覚えていたね。嬉しいなあ。アットス君が言っているように、実際には、声をかけることから始めたいですね。
「助けますマーク」を調べてみると、まだまだ知らなかったものがたくさんあることに気づきますね。ここにある記事を見習って、自分でマークを作ってみるのもいいかもしれませんよ。今、自分がお手伝いできることは何?そんなことを考えてみませんか。
ところで、「障害のある人に関するマーク」を調べてみると、ヘルプマークを作成した東京都の福祉保健局のウェブサイトでは、人工肛門・人工膀胱を造設したことを示す>「オストメイトマーク」、内臓に障害があることを示す「ハート・プラスマーク」も紹介されていました。アットス君は知っていた?
まずマークを知らなくちゃ・・・と思いました。
この間、大学生のお兄さんとコーヒーショップに行ったとき、お店のカウンターに、「耳が不自由です。筆談してください」というカードがあったんです。こういうお店は初めてでした。その時、店員さんに、手話で「ありがとう」って伝えられたらよかったなぁって、とっても思ったんです。
一般財団法人 全日本ろうあ連盟のサイトには、「手話マーク」や「筆談マーク」が紹介されています。
東京五輪・パラリンピックでは、国内外から約1000万人超が訪れると見込まれます。その中で、障害のある外国人へのおもてなしを国際手話で、という取り組みが始まっています。
アットス君、思い立ったときがチャンス。手話にチャレンジしてみませんか。
【参考記事】
■「ヘルプマーク 知ってる?(2018年4月12日 読売KODOMO新聞)
■医療ルネサンス・見えない病気「『ヘルプマーク』普及に尽力」(2018年6月7日 読売・朝刊)
■「『人工関節』英語で表示」(2018年9月8日 読売・夕刊)
■「ヘルプマーク優しさ広がれ」(2018年12月18日 読売大阪・夕刊)
■人あり「見えぬ病気・障害伝える」(2019年6月17日 読売・滋賀)
■「赤ちゃん泣いていいよ」(2019年6月18日 読売・都民)
■生活探検隊「『助けます』マークで意思示す」(2019年7月30日 読売・朝刊)
■おとなStyle「こんな時どうする?街中での思いやり」(2019年8月30日 読売中高生新聞)
■フォーカス・障害のある人と共に(中)「『筆談で』マーク知って」(2019年11月4日 読売西部・朝刊)
■フォーカス・障害のある人と共に(下)「目に見えぬ困難 配慮を」(2019年11月18日 読売西部・朝刊)
■「おもてなし 国際手話で」(2020年1月8日 読売・都民)
■「『手助けします』このマーク」(2020年1月14日 読売・朝刊)
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