6月5日読売新聞朝刊掲載「G20 どんな会議」の解説ページです。「新聞@スクール 月刊ワークシート」は毎月初旬に連載中!
【質問】(4)今回の会議に参加する国の首都や首脳の名前を調べてみましょう。
6月28日から29日、大阪市で開催されるG20首脳会議(以下G20)は、日本での初開催です。世界経済の問題を話し合う会議です。今月のワークシート紙面を読んで、あらましが理解できましたね。
ところで、G20サミットのロゴマークに注目してみましょう。日本らしい印象を受けませんか?
制作者は牛込幸男さん。日本の象徴である富士山をモチーフにデザインし、富士山の「頂」と「旭日」は、議長国の日本から「世界の経済成長と繁栄」をもたらす象徴としたそうです。富士の裾野には春の訪れ(経済成長と繁栄)を告げる桜の花びらを咲かせたと、首相官邸ウェブサイト「G20大阪サミット開催」にありましたよ。
富士山と桜は、日本の象徴でもありますね。日本らしい素敵なロゴですね。さて、私たちも、少しG20に参加してみましょうか。まず、インタビューで森永さんが「議論は難しいかもしれませんが、リーダーの名前や国名などを調べてみましょう」と話していらっしゃるように、参加国や首都、参加するリーダーの名前を調べてみませんか。
参加国は、記事のイラストに書いてあるので、地図を広げながら、首都を確認してみました。以前授業で習ったのに、忘れてしまったものもあって、いい勉強になりました。次に、外務省のサイトで、各国のリーダーを調べてみました。イラストで示された国の順で整理してみると・・・
■G7(先進7か国) | ||
国名 | 首都名 | 首脳名 |
カナダ | オタワ | トルドー首相 |
フランス | パリ | マクロン大統領 |
ドイツ | ベルリン | メルケル首相 |
イタリア | ローマ | コンテ首相 |
日本 | 東京 | 安倍晋三首相 |
英国 | ロンドン | メイ首相 |
米国 | ワシントンD.C | トランプ大統領 |
■BRICS(新興5か国) | ||
国名 | 首都名 | 首脳名 |
ブラジル | ブラジリア | ボルソナロ大統領 |
中国 | 北京 | 習近平(シージンピン)国家主席 |
インド | ニューデリー | モディ首相 |
ロシア | モスクワ | プーチン大統領 |
南アフリカ | プレトリア | ラマポーザ大統領 |
■その他 | ||
国名 | 首都名 | 首脳名 |
アルゼンチン | ブエノスアイレス | マクリ大統領 |
オーストラリア | キャンベラ | モリソン首相 |
インドネシア | ジャカルタ | ウィドト大統領 |
メキシコ | メキシコシティ | ロペスオブラドール大統領 |
韓国 | ソウル | 文在寅(ムン・ジュイン)大統領 |
サウジアラビア | リヤド | サルマン国王 |
トルコ | アンカラ | エルドアン大統領 |
丁寧に調べたね。さすがアットス君、世界地図をそばに置いて、調べるなんて。各国やその首都の位置を知ることも大事だね。世界中から、リーダーが日本を訪れることが分かったでしょう。大阪市はにぎやかになるでしょうね。
開催地の大阪市は盛り上がっているのだろうな・・・。G20のサイトには、大阪の魅力がたっぷり書かれていました。「古代より日本の中心部として栄えた商業・経済都市」って書いてある。
大阪の歴史を調べてみると興味深いことがたくさん出てきますよ。この機会に、歴史にも目を向けてみませんか。
そう言えば、記事で読んだ「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産になりそうだ、というニュースもありましたね。大阪南部には古墳群が残っているんですね。
大阪の食文化に対する注目度も高いそうですよ。アットス君、お好み焼きは好きですか?これは大阪のソウルフードね。
それと「お笑い」。笑いの文化の大阪も魅力的だなぁ。
今月の28日から始まるG20の会議の様子や、いろいろな場面の報道がたくさんあるでしょう。こうした新聞の報道写真に注目してみましょう。リーダーたちが、どのような国のリーダーと親しく話しているか、そのようなことに視点を当てて見ると、難しい経済の問題を扱うこのG20も、ぐっと身近に感じられるのではないかと思います。
【質問】(5)今回の会議で、あなたが一番関心があるのはどのような事柄ですか。理由も説明しましょう。
世界経済といえば、貿易を巡るアメリカと中国の対立が激しさを増していて、世界経済への影響が心配されていますね。
トランプ政権は、5月10日、アメリカに輸入される中国製品にかけている税金(関税)を、現在の10%から25%に引き上げましたね。中国は猛反発し、5月13日にアメリカ製品の関税を上げると発表しました。5月16日付の読売KODOMO新聞に分かりやすく説明されていました。
「プラスチックごみ規制」は、自分たちにとってとても身近な「廃プラ」の問題と重なってきます。世界の状況をしっかりとつかんで、今、自分ができることを考えなければ・・・
日本では年間900万トンの廃プラがあって、そのうち143万トンを輸出していたんだって。輸出は2021年1月から禁止されるそうです。日本国内でどう処理していくんだろう。
【参考記事】
■〈解〉主要20か国・地域(G20)首脳会議(2019年3月7日 読売・夕刊)
■世界経済の不均衡 G20議題に 貿易摩擦の原点を問う(2019年3月29日 読売・朝刊)
■海洋プラ削減決議 採択(サイエンス&エコロジー)(2019年3月28日 読売・朝刊)
■世界経済「原則リスク」G20閉幕 日本、結束呼びかけ(2019年4月13日 読売・夕刊)
■G20結束見通せず 議論深まらず閉幕 巨大IT課税 各国関心(2019年4月14日 読売・朝刊)
■廃プラ処理 追いつかず 輸出入規制 国、支援策を検討(2019年5月12日 読売・朝刊)
■アメリカ、中国と貿易バトル(2019年5月16日 読売KODIMO新聞)
■米中 貿易対立が激化(2019年5月17日 読売中高生新聞)
■廃プラ途上国輸出 禁止(2019年5月17日 読売中高生新聞)
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