第13回 日本語大賞 文部科学大臣賞 受賞作品(全文)

 NPO法人日本語検定委員会による第13回「日本語大賞」(読売新聞社など協賛)の入選作のうち、小学生、中学生、高校生、一般各部の文部科学大臣賞受賞作品の全文を紹介します。今回のテーマは「『 』に伝えたい言葉」。人や物など対象を自由に想定して伝えたい言葉についての作品を募集しました。※敬称略

 

■小学生の部

私を変えた言葉

向山 凛(むこうやま・りん)

湘南ゼミナール 小中部茅ヶ崎教室 小学六年(神奈川県)

 「今が変わるチャンスです。」

 六年生の一日目、その先生の一言が私の心に響いた。


 

■中学生の部

地球に伝えたいこと

永野 心深(ながの・ここみ)

同志社香里中学校 一年(大阪府)

 こんにちは。

 最近どうですか。元気ですか。ちょっと体調壊していないですか。

 あなたは四六億年ほど生きてきましたが、人間の年齢に置き換えると今何歳くらいなのでしょうか。


 

■高校生の部

知らないでは済まされない問題

近藤 千紗(こんどう・ちさ)

渋谷教育学園渋谷高等学校 一年(東京都)

 誰しも、人生のなかで「三秒前に巻き戻したい」と思った瞬間があるのではないだろうか。私も何度かある。お弁当のおかずを床に落とした時、ラインを誤送信してしまった時、授業中にあてられて答えられなかった時など。なかでも、四年前のことは、今でも忘れられない。


 

■一般の部

母に伝えたい言葉 七年の眠りから覚めて

菱川 町子(ひしかわ・まちこ)

(愛知県)

 母が逝って半年も経ったころであろうか、見知らぬ人から手紙が来た。手紙には母が注文した振り袖が仕上がったこと、その振り袖は私の娘のために生前母が注文していたことなどが書かれてあった。


 

(2022年3月 8日 21:47)
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