渋谷教育学園渋谷高校(東京都渋谷区)の1年生9人が2015年12月16日、東京都千代田区の丸紅本社を訪問し、総合商社の役割や仕事について学んだ。丸紅が実施している「高校生のための『総合商社』講座」に生徒が自主的に応募したもので、3時間にわたって現役の商社マン、商社ウーマンの話に耳を傾けた。
講座では、普段の生活している中では、なかなか見えてこない「総合商社」の仕事について、図表を使ったり、実際のプロジェクトを例に説明。丸紅が近年力を入れているCSR活動についても、水問題、食糧問題、エネルギー問題など具体的な事業例を引きながら、講義が行われた。
その上で、東潤・広報部CSR・地球環境室長補佐が、インドネシア駐在時代に独立前夜の東チモールを調査した自らの経験を基に、海外での商社マンの仕事について紹介。入国審査で長時間にわたり入国目的を追及されたり、現地のインフラ状況等を調査したりした実体験を披露しながら、「英語と現地の言葉を使って自分の主張がきちんとできることが大切」「自分は日本を代表していると常に意識することが必要」などと、語りかけた。
生徒たちからは、「商社を志した理由は」「語学はどうやって勉強するのか」など、活発に質問が投げかけられた。
リーダーの長谷川文音(あやね)さん(16)は「これまでは漠然としていた総合商社のイメージが、より明確になった。もし自分が商社に入ったらどんな仕事をするのかイメージでき、そのために何をすればいいのかについてもアドバイスをもらえた。今まで以上に総合商社に引かれた」と話した。
丸紅の教育プログラム