積水ハウスや第一生命など読売新聞教育ネットワーク参加企業5社による出前授業が4月20日、大阪府東大阪市の市立柏田中学校(新屋和昭校長、生徒数234人)で2年生を対象に一斉に行われた。
このうち日本取引所グループは、広報・IR部(大阪)調査役の市田康恵さん、同部課長の矢田真博さん、東京証券取引所CSR推進室調査役の飯田一弘さんの3人が、株式会社のしくみと証券市場をテーマに授業を行った。
教壇に立った市田さんは、まず、株式会社の目的と役割を【1】利益をあげ、会社の価値を高めること【2】良い商品・サービスを提供して、暮らしや社会を豊かに便利にすること――と説明。会社が事業を行うために必要な資金を用意する方法に株式発行があり、「株式会社は人類最大の発明のひとつ。400年の歴史があり、今も経済の中心」と話した。
次に、生徒が「社長」と「株主」役に分かれ、事業を起こす人や株主から見た株式の良い点とリスクについて体験。また、実際のニュースを基に、株価が需要と供給のバランスや会社の業績なで動くことも学んだ。
さらに1人あたり200万円を持っていると仮定して、経済ニュースを聞いて株式を売買するボードゲームを行った。景気や為替レートの変動に応じて投資先の株価が変わるたび、生徒からは「株が上がった」「お金がなくなった」などと声があがり、株式市場のダイナミズムを実感していた。
市田さんは「株価の動きは社会経済を映す鏡。これからは身近なことから世の中の動きに関心を持ってほしい」と呼びかけ、授業を締めくくった。
受講した山田晋太郎さんは「今まで経済のことはあまり知りませんでしたが、株式や世の中のことをもっと知りたいと思いました」と感想を語った。
東京証券取引所(日本取引所グループ)の教育プログラム
>>東京証券取引所(日本取引所グループ)「シェア先生の経済教室」(小5,6,中,高向き)