タナカ校長の徒然日誌[16]残った食品、どうしていますか?

[16]残った食品、どうしていますか?

 

 昨年からファミレスのデニーズが食べ残した料理を持ち帰ることができるようになった。他の店でも食品ロス削減のため同じような取り組みが広がっているということだ。「ドギーバッグ普及委員会」という団体が、料理を持ち帰るために繰り返し使えるマイ容器を持参しようと活動していることも記事で目にした。

 思い返すとわたしの通っていた小学校では、わたしの子供時代、給食を持ち帰って良かったと思う。食べ残したパンや余ったパンをもらい、家に持ち帰った記憶がある。持ち帰る予定だったパンをいつまでも机の中にしまっていて、カビがはえたり、パン粉になって飛び散っていたりしたこともあった。当時、近くのパン屋さんに、よくパンのミミをもらいに行った。母がそれを揚げてくれて砂糖をまぶして食べたのもいい思い出である。

 最近、近くの惣菜屋をよく利用している。その店は量り売りなので、無駄がない。難点は、買った惣菜をプラスチックの入れ物に入れて売っていることだ。自分の弁当箱を持っていくと詰めてくれるなどのサービスがあればいいなあと思う。

 飽食の時代。食べ物の有難さを改めて考え、無駄のない生活を心がけなければならないと思う。しかし、やはり給食の持ち帰りは、衛生上できないことではあるが。

 

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田中孝宏 小学校長

1960年千葉県船橋市生まれ。83年4月、小学校教諭に。2011年から現職。「ブラタモリ」にならって「ぶらタナカ」を続けている。職場の仲間や友人を誘って東京近郊の歴史ある地域を歩く。「人々はなぜ、この場所に住むようになったのだろう」と考えると、興味は尽きない。

 

(2020年1月20日 16:07)
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