サボりのハードル
読売新聞の11月4日朝刊のコラム「親子de新聞」では、子どもたちに「続ける」という習慣を身につけさせるアイデアをご紹介しました。さて、当欄では、我が家で実践してきた「1年で250回続ける」ルールのエピソードをちょっとだけ、ご紹介します。
1年365回も続けるのは親の私たちだって大変で、ちょっと気が遠くなりますね。しかし、1年間で250回続けるということは、「1週間に2日間」はサボることができるんです。
家庭学習で大切な読書や、漢字の書き取り、計算練習などは「今日はやってない」と思うとかなりのストレスになってしまいますね。でも、「2〜3日間続け1回休みでも良いか」と決める。そうすると、親子で結構頑張れるものです。
1週間に2日間サボったとしても1年で250回続けた子どもには、生活習慣や学習習慣にも変化が表れると思います。我が家の娘は、幼少時期から250回ルールを課してきました。そして、高校受験から大学受験までに自らハードルを上げて、250回を350回にしました。そして見事に志望校に合格。親として本当に、うれしかったなあ。
勉強が難しかったら、まずは毎朝届く朝刊を子どもたちが取りに行くという習慣づけでもいいんです。新聞をぜひ、ご活用ください。
新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!
酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。
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