ピーチ酒井の 新聞読んでる親になろう 読解力と社会のアンテナ

読解力と社会のアンテナ

 日本の子どもたちの「読解力」がどんどん低下しているそうです。新聞やテレビのニュースでも、よく取り上げられていますね。では、どうすれば子どもたちに読解力をつけさせることができるか、ちょっと考えてみましょう。

 

 もっとも、子どもたちの読解力とは言いましたが、果たして子どもたちでしょうか。実は私たち大人たちの中にも、言葉や文章で何かを伝えようにもうまく伝えられない、あるいは伝えられても十分に理解することができないという人が多いのではないでしょうか。

 

 とにかく、まずは言語能力をレベルアップしなければなりません。そして、言葉のチカラをアップしなければなりませんね。漢字、熟語、文章のスキルアップだけでなく会話力もアップしなければなりません。大人が聞いても大変そうで、ましてや子どもにはどこから手を付けさせればいいのか...そう悩んでしまいそうですね。とにかく、そのためには文章を書いてみる、簡潔に考えをまとめるということを反復してみるといいでしょう。

 

 でもコミュニケーションは双方向でなければいけません。だから「理解力」だけでは不十分ですね。「想像力」「判断力」も同時にはぐくまなければなりません。読解力が高い子どもは、質問上手であり、説明上手でもあります。社会の出来事に対して様々なアンテナをはっていれば、こうした想像力や判断力などの能力は自然と身についていくはずです。そのためには、新聞を日々、読んでいることがいかに大切か、理解していただけるのではないでしょうか。

 

 新聞を活用して、親子で対話がいかに大切か、おわかりいただけると思います。読解力とはすなわち、想像し、判断した上での理解なんです。その能力を上げるためには、以前にもお話した「反復練習」しかありません。毎朝届く新聞は、そうした練習にはうってつけです。新聞を毎日読んで、子どもたちのスキルアップにつなげていってください。

 

 だからこそ皆さん、もっと新聞を活用しましょう!

 

新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!

酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


前へ<< >>次へ

 

(2020年6月18日 09:00)
TOP