ピーチ酒井の 新聞読んでる親になろう 共働きには「朝活」を

共働きには「朝活」を

 最近では共働きの家庭も増えていますね。全国で講演活動を続けていると、そうした境遇のご夫婦から、家庭学習にどう取り組めばいいかと悩む声をよく耳にします。現代は子どもたちの環境はよくも悪くも激変しています。子どもたちの「心」をはぐくむ上でも、親子でつくる家庭学習の環境は、とっても重要です。だから、お悩みはもっともことと思います。

 

 幼少期から親子でしっかりと理想の家庭学習の環境を築いてきた家庭だと、どんなに外部の環境が変わっても、その子たちは立派に育ちます。しっかりとした判断力、そしてやさしさ、賢さを備えた子どもたちは、よい家庭から生まれるんです。だからこそ、家庭教育は何にもまして大事、なんです。

 

 そこで、冒頭の悩みに戻りましょう。なかなか子どものために時間を割くことができないというケースでは、どうすればいいのか。カギは習慣付けにあります。家庭内の「子ども導線」を意識しましょう。小学校低学年のうちは居間で勉強させたり、ランドセルの置き場を決めて親が連絡帳や宿題を日常的にチェックするようにしたり──親子の対話が生まれる環境作りをぜひ、おすすめします。とにかく、親子の対話、コミュニケーションをつくる努力を怠らないことですね。

 

 親子での習慣付けでは、たとえば朝刊を活用して、親子の会話のきっかけにするのも有効ですよ。時間がない時は見出しだけでもいいんです。いまの世の中で何が起きているか、子どもたちに読み上げて対話のきっかけにしてみてください。お宅でもぜひ、「朝活」として朝刊を活用してみてはいかがですか。

 

 新聞、お宅でも取ってますか?

 

新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!

酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。


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(2020年6月15日 09:00)
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