家庭学習の「場所確認」
読売新聞の9月2日朝刊のコラム「親子de新聞」では、夏休み明けで重要になる「家庭ルールの再確認」をご紹介しました。当欄では、「お互いの目を見てあいさつ」「子どもたちへの適切な声かけ」の2つのルール確認に続く、3つ目の確認事項をご紹介しましょう。
それは、家庭学習の「場所確認」。小学生までは親の目の届くリビング・ダイニングがお勧めですよ。ランドセルや教科書などの学用品も、その周辺に収納しておけるスペースがあると、効率よく学習が進み、学校の準備にも便利です。
子ども部屋で勉強させると、「お化けが出る!」と怖がるお子さんもいるそうです。親の目が届く場所を指定してあげることは、お子さんにとって最適な学習環境でもあるのです。
リビング・ダイニングでは、連絡帳や学校からの課題、宿題なども場所を決めておけば、忘れ物対策にもなります。夜遅く帰ったお父さんも目を通すことができ、学校での子ども様子に気付くことができます。
そして、忘れないでほしいのが新聞の置き場所。あらかじめ場所を決めておくことで学習効果も上げることができるんです。
場所を決めるだけでなく、地球儀もいっしょに置いておけば、国名クイズをやったり、いま起きている事件事故がどこで起きているのか調べたりすることができますよ。ニュースを教材として活用できる。新聞って、やっぱりいいよね!
新聞には、親子の対話に役立つきっかけやヒントがたくさんあります!
酒井勇介:教育支援会社「エデュピーチ」社長。早大卒業後、学研を経て、現在は家庭教育プロデューサー。学校、家庭で新聞の活用を訴える「新聞大使(アンバサダー)」を自任し、全国で講演活動を続けている。春の象徴である桜より一足早く咲く桃の花のように、多くの子どもたちの才能をいち早く開花させたいという思いから、主宰する会社の名前にも「ピーチ」をあしらっている。
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