読売新聞の記事を基にした読解教材「よむYOMUワークシート」の効果を探る「読解力向上フォーラム」が8月9日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれました。オンラインを含め、全国から教員や教育委員会関係者ら約130人が参加。今年度の「全国学力・学習状況調査」で課題とされた能力の向上につながる「よむYOMU」の特長と活用例について意見交換しました。
事務局報告
よむYOMUワークシートの概要
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講演
■全国学力・学習状況調査から見えた課題~多様な「読む力」を育むには~
十文字学園女子大学 冨山哲也教授
とみやま・てつや 十文字学園女子大学教育人文学部児童教育学科教授。文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官(国語)として、学習指導要領の改定や全国学力・学習状況調査などに関わった。
「よむYOMU」は、今年度の全国学力・学習状況調査で課題として指摘された「事実と感想、意見を区別する」「必要な情報を取り出す」能力を養うために適した教材だ。記事の要約や図表との関連、筆者の意図などを考える設問は、国が示した指導のポイントとも合致する。新たな情報が次々と発信される時代に、その情報をすみやかに読み解いて考える力を育むことにもつながるだろう。
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実践発表
■子ども達に 読む力を 表現する力を よむYOMUワークシートを活用した実践
千葉県鴨川市立鴨川小学校 新垣恵理教諭
担当する5年のクラスで「よむYOMU」に取り組む。「記者は何を伝えたいか」などを考えながら読むように指導。関連記事への意見文などを、「はじめ・なか・おわり」の3部構成で書かせ、書く力の向上につなげている。民間の学力テストでは4年時と比べ、国語や算数で上位層が増え、下位層が減った。
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■異学年で学び合う活用例
岩手県釜石市立釜石東中学校 佃拓生校長、足利圭一教諭
全校生徒85人という小規模校の特性を生かして、1~3年生が合同で「よむYOMU」に取り組んでいる。3学年が混在する3~5人のグループを作って各自、問題を解いた後、3年生が「解答・解説」を参考にしながら、自分なりに考えた解き方のポイントを下級生に説明する。
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質疑応答
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■過去のフォーラム、動画など