江崎グリコによる出前授業が10日、大阪市立桃陽小学校(吉岡 哲郎校長)で開かれ、小学2年約80人がパネルなどを見ながら、かむことの大切さを学んだ。企業・団体と学校の交流を図る読売新聞教育ネットワーク活動の一環。
授業を行ったのは、グリコお客様センター主任の千田倫子さん。千田さんは、給食を食べる2人の小学2年生のイラストをパワーポイントで見せながら、2人の違いを表情やあごの形に注目させた。給食をゆっくり食べている子のほうが丈夫なあごをしていることに気づかせ、「おとなの歯に生え変わる大事なときに、ちゃんと噛んで食べないと、丈夫なあごにはなりません」と説明した。
なぜよく噛むといいのか質問を投げかけると、男子児童が「よく噛むと、振動が脳にいって、頭がよくなる」と答え、千田さんが驚く場面もあった。続けて、よく噛むと、①食べすぎを防ぐ②味覚が豊かになる③言葉の発音がはっきりし、表情が良くなる、といった良い点を挙げた。どういう食べ物が何回かむほうがいいのか、クイズを出した。ご飯やパンは20回、卵焼きやハンバーグは10回くらい噛むと、「吸収がよくなりますよ」とにっこり。
黒板に13種類の食べ物の絵を描いたパネルを並べ、噛みごたえのある食べ物を選ばせた。児童は、勢いよく手を上げ、リンゴやスルメなどを選び、黒板に貼っていった。
最後に、おさらいとして、10項目からなる「カミカミドチェック!」を行った。「うすいあじつけがすきです」や「めんより、ごはんのほうがすきです」といった質問に「はい」か「いいえ」で答え、最後に「はい」の数を数えた。児童たちは、友達と相談したり、「10回しか噛んでない」と言ったりしながら、楽しそうにシートに回答を書き込んでいた。
千田さんは「今日の給食から、早速よく噛んでもらえたらいいなと思います」と締めくくった。
江崎グリコの教育プログラム
>>噛むって大切!噛むとどんないいことがあるかな?(小1~3向き)