タナカ校長の徒然日誌[4]どこまで増える ○○教育

[4]どこまで増える ○○教育

 

 国語、算数、理科、社会、体育、図工、音楽、家庭科の教科指導法を大学で学んで、小学校教員の免許をとったわたしが、教員になって取り組んだのはプログラミング教育だった。35年も前のことだ。その次に消費者教育を行い、IT教育・情報教育、健康教育、新聞教育、安全教育、小中一貫教育、演劇教育、特別支援教育。最近では、英語教育、再びプログラミング教育、持続可能な社会づくりに向けた教育と、並べてみると免許以外の教育のなんと多いことか。

 

 変化の激しい社会の中で、求められるものが多いのはわかる。それが、○○教育を増やしているのだろう。わたしもこうした様々な教育に触れ、多くのことを学ぶことができた。しかし、担任制が主流の小学校の先生はそうでなくても忙しいのに、これらを一人でこなさなければならない。まさに猫の手も借りたいところだ。

 

 すると新聞に、猫の手ならぬロボットの手なる記事が載っていた。荷下ろしをする時、腰の力を助けてくれたり、視線に合わせてもう1本の腕が動き、仕事を助けてくれたりする。つまり人間の従来持っている機能を拡張して、まさに手を貸してくれるロボットだ。

 

 是非、教育を助けてくれるロボットもほしいところだが、そのためには、ロボット教育がまた加わってしまう。困ったものだ。

 

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田中孝宏 東京都江戸川区立東小松川小学校長

1960年千葉県船橋市生まれ。83年4月、小学校教諭に。2016年から現職。「ブラタモリ」にならって「ぶらタナカ」を続けている。職場の仲間や友人を誘って東京近郊の歴史ある地域を歩く。「人々はなぜ、この場所に住むようになったのだろう」と考えると、興味は尽きない。

 

(2019年2月19日 15:50)
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