積水ハウスや第一生命など読売新聞教育ネットワーク参加企業5社による出前授業が4月20日、大阪府東大阪市の市立柏田中学校(新屋和昭校長、生徒数234人)で2年生を対象に一斉に行われた。
このうち、野村ホールディングスの金融リテラシー推進課ヴァイス・プレジデントの酒井賢一さんは投資について考えることで、意思決定の大切さを学ぶ授業を行った。
授業は、太陽光、風力、海洋温度差、マグマをそれぞれ活用した4つの架空の発電会社の社長が自社をPRしたDVDを全員で視聴し、自分が投資家だったら、どの会社に投資するかを考えるという設定。
生徒たちは3~4人ずつのグループに分かれて、「どんな技術を持っているか」「売れ行きはどうか」「いつ利益が出るのか」「社会に役立ちそうか」の4つの観点から、各社の情報を比較分析した。それをもとに投資先の優先順位を決定、グループごとにその理由などを発表した。
この後、専門家が4社の特色を分析したDVDを上映、「実際の社会では正解が一つではない場面がたくさんある。目的をはっきりさせて、様々な角度から分析し、人の意見も聞きながら、自分自身で意思決定をすることが重要だ」とコメントした。
続いて、酒井さんも自らの経験を振り返りながら、「皆さんがこれから大きな意思決定を迫られるのは進路。進学か就職か、進学ならどの高校に進むのがいいのか分析し、親や先生の意見も聞いて、納得できる選択をしてほしい」と語りかけた。
授業を受けた山田琴美さんは「投資ってギャンブルのようなものだと聞いていたけど、会社がどう成長するかを見極めることだと知って、おもしろかった」と新たな発見にうれしそう。岡本敏和さんは「自分も進路のことをきちんと考えて、今からしっかり勉強を頑張ろうと思いました」と大いに刺激を受けた様子だった。
野村ホールディングスの教育プログラム
●体験型出張授業
●体験型出張授業 まなぼう教室《為替》
●体験型出張授業 まなぼう教室《株式》
>>小学生向き