野村ホールディングスは6月13日、相模女子大学高等部(相模原市南区)で、金融経済をテーマにした出前授業を行った。授業を受けた1年生30人は、それぞれの人生設計に思いを巡らせながら、お金の問題を話し合った。
講師を務めたのは、金融リテラシー推進課の田中修課長と遠藤泰子さん。田中さんはまず、「どんな道を選ぶかで、必要な費用が変わります」と話し、就職後20年間にどれくらいの金額が必要になるのか、ワークシートに結婚や住宅購入の有無などを書き込んで計算するよう促した。
「28歳で子どもを産みたい」「結婚するのは30歳かな」「私、結婚しないかもしれない」「家は一戸建てがいい」
生徒たちは将来の話に花を咲かせながら足し算をした。計算結果は、一人あたり数千万円の人もいれば、1億円以上になった人も数人いた。多額のお金がかかるので、資産形成の重要性を認識させられた。
続いて、田中さんは「日本には今、どのような課題があるでしょう」と質問を投げかけた。
生徒からは、「医療費がかかっているみたい」、「国の借金が増えている」、「少子高齢化」といった意見があがった。
こうした現状を打開するため、安倍政権が民間投資を喚起したり、女性の活躍の場を広げたりする成長戦略を打ち出していることを説明しながら、「自分の大切なお金が世の中のプラスに使われるよう資産形成を考えてほしい」として、田中さんは情報感度のアンテナを高くするよう呼びかけた。
遠藤さんは自身の経験を振り返り、「働きながら子どもを育てるのは容易ではないけれども、時短など制度改善も進んでいます。友達関係は人生の宝になるので、充実した高校生活を送ってください」と語りかけた。
生徒たちは大きくうなずき、納得した様子だった。
野村ホールディングスの教育プログラム
●体験型出張授業
●体験型出張授業 まなぼう教室《為替》
●体験型出張授業 まなぼう教室《株式》
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