企業・大学による教育プログラム

ネットワークに参加している企業から寄せられた情報を編集し、さまざまな教育貢献の取り組みやイベント情報などを掲載します。
横浜港「うみ博」に約2万3千人(2018年7月26日)

 多彩な海の世界を見て、触れて、感じてもらおうという第3回「うみ博」(海洋都市横浜うみ協議会主催)が7月21、22日、横浜市中区の横浜港大さん橋国際旅客ターミナルで開催された。猛暑にも関わらず、親子連れなどでにぎわい、約2万3千人と過去最高の来場者数となった。

 

7000台運ぶ自動車専用船にビックリ

 初日の21日は、大桟橋埠頭に停泊中の日本郵船の自動車専用船「ピスケスリーダー」(全長約200メートル、6万9931総トン)の内部が公開された。同船は15階建の立体駐車場のような構造で、7000台の乗用車を一度に運ぶことができる。誘導員の笛の合図で次々と車を左右わずか10センチの間隔で並べてとめ、専用工具で床と固定するデモンストレーションには親子の目がくぎ付けとなった。

 

 「日本の産業を裏で支えている人たちを間近で見ることができ、日本人はすごいなと思いました」と横浜市の二宮由理子さん(45)は満足そうで、小学6年生の長男の太一君は、「狭い幅なのにぶつけずに入れているのにはびっくりした」と話していた。

 

 船橋には防弾チョッキと防弾ヘルメットが展示されていた。同社海務グループ船長・春名克彦さんによると、6年ほど前にアラビア半島南東のアデン湾でコンテナ船を運航中にソマリアの海賊に遭遇したことがあるという。「海賊は粗末な木造船なのですが、強力なエンジンを持ち、追っかけてきました」。

 

船橋での舵体験。船長たちが小学生の質問にも丁寧に答えた

 

港にはプランクトンがたくさん

 NPO法人ディスカバーブルーによるワークショップ「顕微鏡で見てみよう!横浜のうみの小さな生き物・プランクトン」では、目の前の海で採集したばかりの動物プランクトンを顕微鏡で観察した。代表理事の水井涼太さん(41)は、「たくさんのプランクトンがいますね。横浜の海は栄養がいっぱいのスープのような状態なのです。これらプランクトンは小さいけれど、海の生態系にとっては大切なもの」と解説した。

 

君が海に期待することは?

 地元横浜の海をテーマに将来を語り合うイベントも行われた。横浜市立大国際総合科学部の大関泰裕教授による「横浜の海をデザイン――ジオラマワークショップ」は、同大共同研究員石井彰さんと高橋俊和さんが企画と進行を担当し、ヨコハマ海洋市民大学の支援を受けた。2日間に多くの小学生が「海に期待する一言」を書いて、ボードはいっぱいになった。石井さんが司会をしたワークショップでは、地元企業や行政、地域活動に携わる人たちが登壇し、様々なデータを提示しながら企業と市民がつながり、考え、議論する重要性を訴えた。

 

「あそこに砂浜を作ったんだ」。横浜市の小学5年生、野田咲太郎君は誇らしげに母親に話した

 

海中でおしゃべりできる

 水中バルーン事業の「オーシャンスパイラル」(本社・東京都港区)は、家族や友人同士で海の世界を見ながら過ごせる海中空間の創出を目指す。米澤徹哉CEOは「横浜の海でも2022年頃には、アクリル製の球体の中から海中の様子を見ていただけるよう事業を実現させたい」と語った。

 

地球に触ろう

 2日の午後には京都造形芸術大教授でNPO法人Earth Literacy Programの代表理事・竹村眞一さん(59)が登壇。デジタル地球儀「触れる地球」を使い、ほぼリアルタイムの台風の雲の画像や、黒潮の様子などを見せながら、海水が果たす大きな役割を強調した。大人たちが子どもの未来のために今ライフスタイルを変えて、CO2排出量を減らせば、地球温暖化の進行を遅らせることも可能だと訴え、会場に集まった人たちの共感を呼んでいた。

 

竹村眞一さんの講演

 

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